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今まで食べてきた信玄餅とは全く違う、「生信玄餅」のベールに包まれた魅力とは

地場産業

「んんっ、これは・・・・・、なんだ・・・、なんなんだっ、非常にシンプルで、プリップリの食感、下の上でとろけるようなと風合いと上品な甘みのある味は・・・。今まで食べてきた信玄餅とは全然違うぞ・・・。」

これを食べた時に思った心の声だ。

今回ご紹介するのは、「金精軒 生信玄餅]

「信玄餅」と「生信玄餅」何が違うのか。それをしっかりと説明させていただこう。

信玄餅は言うまでもなく餅であり、ご存知の通りお餅は数日で硬くなってしまう。お菓子の世界ではお餅の硬化を遅くするためには、砂糖を入れるのが一般的で、信玄餅もそれを目的とした砂糖が入っている。

山梨のお土産といえば言わずもがな「信玄餅」。

その利便性を考慮し、その砂糖の量は40年前と比べるとかなり増えてしまったそうである。

金精軒は元来、和菓子屋である前に餅屋であり、便利になった分だけ本来の餅味が遠のいていくジレンマに多大なる苦悩があったそうだ・・・。

そんな背景から生まれたのがこの「生信玄餅」である。

この「生信玄餅」は利便性の為の砂糖をばっさりと切り捨て、本来の味だけを追求した。その結果、消費期限の3日が過ぎるとカチカチになってしまうが、ぷりっぷりの餅の弾力と餅米本来の甘みを口いっぱいに感じられる最高の信玄餅に仕上がっている。

だからこそ、「生」と付いているのだ。

また、この生信玄餅は砂糖が少ない分、餅米の味がはっきりと出流ために、山梨県北杜市で生産されるブランド米「梨北米」を100%使用している。

まさに素材本来の味で勝負している至極の逸品なのだ。

この「生信玄餅」、消費期限が3日のため、オンラインショップでも販売することができず取扱店が非常に少ない。

だが、あえて言おう・・・。

この「生信玄餅」は、遠くても買いに足を運ぶ価値があると。

僕が伺ったのは、山梨県北杜市白州町台ヶ原にある「金精軒 台ケ原店」

明治35年6月から120年近くこの地で営業を続けている。

日本の道百選にも名を連ねる街並みの一角にある、この風格のある佇まい。

その建物を見るだけでも行く価値があるのではないだろうか。

この通りは以前紹介した、「七賢酒造」もあり、まさに山梨が誇る地場産業明名産ロードと言っても過言ではない。

足を運ぶ価値がある「金精軒」。そして、今まで食べてきた信玄餅とは一味も二味も全く違う「生信玄餅」。

是非、ご賞味ください。

台ヶ原金精軒 台ヶ原店

〒408-0312 山梨県北杜市白州町台ヶ原2211

0551-35-2246

営業時間 10時~17時 (定休日 木曜)

その他のお取扱店

オンラインショップ

https://shingenmochi.shop/

※生信玄餅はございません。

Daisuke Akiyama

山梨県南アルプス市出身。メンズファッションブランドのマーチャンダイザー及びEC事業部マネージャーを経て2021年独立。生まれ育った山梨を一から見つめ直すため...

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