日本文化の美を感じるフォトジェニックな癒しスポット!!大災害からの復興「西湖いやしの里根場」
美しき日本の伝統文化が立ち並ぶ、癒しの観光スポット。
山梨県南都留郡富士河口湖町「西湖いやしの里根場」
かつて、「日本一美しい」と称された集落である。
1966(昭和41)年9月、西湖周辺では、秋雨前線と台風24号によって大雨が続いていた。
追い打ちをかけるように、台風26号による記録的豪雨が発生し、耐え切れなくなった山腹が崩壊。
「山津波」と呼ばれていた土石流が一気に沢を下り、根場集落を直撃してしまった。
当時41棟あった茅葺民家のうち、37棟が全半壊、死者94名を出ししまった。
集落は壊滅し、残った住民は西湖対岸に集団移転したのである。
悲劇から40年が経った2006年、失われた美しい茅葺集落の原風景を復活させ、地域の歴史や文化、この地ならではの自然環境を生かした新たな観光交流拠点を創出することを目指して、20棟の茅葺家屋を中心とした「西湖いやしの里根場」が誕生したのである。
お食事処から、地場の体験工房、お土産屋さんなど、バラエティに富んだ施設が並んでいる。
国登録有形文化財(建造物)「旧渡辺家住宅主屋」
屋根を兜造風とする茅葺の養蚕家屋で、棟は芝棟としている。
江戸時代末期に建てられ、上述した台風災害以前から残る数少ない養蚕民家として、貴重な建造物である。
今回私が一番行きたかった目当ての場所、「見晴らし屋」
あの「まんが日本むかし話」の製作に参加し、1979年の放送開始からの16年間、アニメーター、演出家として90本もの作品を手がけた富士吉田市在住の画家 、「前田こうせい氏」の原画展を開催している。
幼い頃、両親に毎晩読んでもらったまんが日本昔ばなし。
そして、毎週土曜の夜見てたアニメ。
優しく温かい空間と、素晴らしき原画の世界の中で、幼い頃の記憶が蘇り懐かしくも儚い感情が込み上げ、思わず涙が頬を伝う。
さらには、その場にご本人様もいるというスペシャルサプライズ。
あの頃ずっと見ていたアニメを手がけた方が目の前にいるという、不思議な感覚。
感無量である。
購入させて頂いた「花咲かじいさん」の色紙。
その場で直筆サインもしていただける、唯一無二の一枚。
見ているだけで、幸せになる優しいタッチ。
2階には名前の由来でもある富士山やこの素晴らしき景観を見渡せる大窓がある。
この日は残念ながら曇りで富士山を拝むことはできなかったが、それでもこの茅葺の景色を一望できるのは心がとても穏やかになる。
人間の力ではどうすることもできない、自然災害からの復興。
穏やかで優しい時間を過ごせる「西湖いやしの里根場」
季節によって違う表情を豊かな景色の中で、癒しの時間をお過ごしください。
西湖いやしの里根場
〒401-0332 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖根場2710
0555-20-4677
営業時間 : 3月〜11月 9:00〜17:00(最終入場16:30) / 12月〜2月 9:30〜16:30(最終入場16:00)
入場料金 : 大人【高校生以上】350円(300円) / 小人【小・中学生】 150円(100円)※( )内は20名以上の団体料金です。
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