桃畑に囲まれた静かな場所に佇む、笛吹市の寺院。国指定重要文化財「慈眼寺」
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笛吹市の20号沿いに静かに佇む「慈眼寺」
本堂・庫裏・鐘楼門いずれも国指定重要文化財になっています。
お寺の創立は定かではありませんが、文明年間に宥日上人によって開創されました。
武田氏の戦勝祈願所として、信玄公からの崇敬も厚く多くの寄進、薬師堂の建立などに表れ、伽藍を整えられたとされています。
しかし天正10年(1582)、織田信長勢の侵略により焼失してしまいました。
現在の建物は、江戸時代前期の第十二世宥真により再建されたといわれています。
「鐘楼門」
一門一戸楼門、入母屋造、檜皮葺で、各細部に意匠が優れ、板扉上の平彩色も素晴らしいです。
半解体修理を行い、建物調査を基に建立当初の慶安3年の姿に復元しています。
美しき「鐘楼門」です。
「本堂」
元和8年〜慶安3年(1622〜1650)頃の建立とされ、入母屋造、茅葺で、室内は六室で構成されています。
仏壇中央に本尊千手観音像を安置しています。
こちらの本堂も半解体修理を行い、建物調査を基に建立当初の江戸時代前期の姿に復元しています。
静かで落ち着く佇まい。
まさに日本の文化財の象徴ともいうべき建物と言えるのではないでしょうか。
「庫裏(くり)」
元和8年〜寛文7年(1622〜1667)頃の建立。
全国的に見ても古い時代の庫裏建築として非常に価値が高いと言われています。
桃畑に囲まれた落ち着く雰囲気の中で、日本の建造美を堪能。
季節により桜や彼岸花が咲き、四季を楽しめるのも非常に魅力です。
笛吹市にいらした際には「慈眼寺」。非常にお勧めです。
慈眼寺
〒405-0073 山梨県笛吹市一宮町末木336
0553-47-0915
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