美しき緑に囲まれた境内で心を清らかに。南アルプス市芦安芦倉「諏訪神社」
山梨県の社寺仏閣を巡る旅、本日のご紹介は、
南アルプス市芦安芦倉 / 諏訪神社
南アルプス市指定文化財である、伝曽我十郎・伝虎御前木像や、大日如来像が納られている、芦安芦倉の神社。
祭神は武勇・狩猟の神である建御名方命。
美しき緑のに囲まれた境内。
一際神々しい雰囲気が、感じられる。
芦安の大自然の中で、心が研ぎ澄まされ清らかになる。
本殿
この本殿の中に南アルプス市指定文化財の大日如来坐像が納められている。
頭頂に宝冠を載き、胸前で智拳印を結ぶ金剛界の大日如来像。
像の背面までつくる丸彫り像で、全身を一度に鋳造し像内は中空であり、鎌倉時代後期に製作されたと考えられる。
芦安地区の山懐にあり信仰を集める銅像の大日如来像は、南アルプス及びその前衛をなす巨摩山脈の山域が、古来より山林修行者が入山して行をなす場だったことを教え、信仰の対象となる山との深いつながりを持って生きてきた地域の歴史を象徴とする像である。
安通の伊豆神社に祀られていた伝曽我十郎・伝虎御前の木像も安置されている。
江戸時代に製作されたと言われている。
鎌倉時代、親の仇である鎌倉幕府の要人であった工藤祐経を、兄弟が仇討ちする物語。
日本三大仇討ちの一つにも数えられる曽我物語の主人公の一人であり、鎌倉時代初頭に起きた。
曽我十郎と恋人同士であった芦安出身の虎御前を祀った木像であると思われる。
境内には、白鳳凰と笠摩利の墓もある。
奈良時代孝謙天皇が奈良田へ湯治に訪れたという伝説の中で、天皇を芦安から奈良田まで案内した大宝寺の僧白鳳凰と天皇の家臣笠摩利の供養等と伝えられている。
伝曽我十郎・伝虎御前木像や、大日如来像や普段はお目にかかることはできないが、決して広くはない境内の中で、見どころの多い芦安芦倉の諏訪神社。
緑に囲まれた大自然の中で心を研ぎ澄ませる旅に、足を運んでみてはいかがだろうか。
諏訪神社
〒400-0241 山梨県南アルプス市芦安芦倉960
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