日本最古のワイン貯蔵庫!!ワインの歴史を巡る旅”国登録有形文化財”「龍憲セラー」
歴史をめぐる旅は実に面白い。
流行りや人気があるものにも必ず過去や歴史がある。
そのものの「本質」を見るためには、表面だけでなく必ず奥行きを見なければ掴むることはできない。
山梨=ワイン
ワインに興味がない方でもこのイメージはすでに定着しているであろう。
日本のワイン造りは今から約140年前の明治時代、山梨県の二人の青年がフランスでワイン造りを学び、帰国後に国産最初のワイン会社を設立したことから始まっている。
土屋龍憲(りゅうけん)、高野正誠(まさなり)の二人がフランスに留学した後に、この二人に加えた宮崎光太郎が国産最初のワイン会社「大日本山梨葡萄酒会社(現シャトー・メルシャン)」でワイン造りに力を注いだのだ。
国登録有形文化財「龍憲セラー(葡萄酒貯蔵庫)」
日本最古のワイン貯蔵庫である。(推定竣工、明治33年頃)
二人の帰国後に中々質のいいワインができなくて悩んだ末、フランスで見たワインセラーと同じ環境で保存してはどうかという考えのもと、土屋龍憲が建設したヨーロッパスタイルの半地下式アーチ式レンガ造りの貯蔵庫である。
入り口からは想像できないほど、奥行きがしっかりあり広い。
現在中に入ることはできないが、「かつぬまぶどう祭り」や「ワインツーリズムやまなし」のミニツアーに参加すると、中に入ることができる。
その場所に直接足を運ぶことが大切だと痛感させられる場所の一つである。
小窓から見た内部の様子、イギリス積みのレンガや通気孔。
その質感や表情、温度などを色々な角度から見て感じる。
そして、当時の様子を自分の利子機の中で想像してみる。
その場所に直接向かい、感じ、思いを馳せることで、今宵のワインの味もきっと変わであろう。
龍憲セラー(葡萄酒貯蔵庫)
〒409-1313 山梨県甲州市勝沼町下岩崎1856
URL : https://www.koshu-kankou.jp/map/kindai/ryuukensera.html
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