あの聖徳太子が刻んだ如意輪観音を祀る重要文化財!!小菅村「長作観音堂」
カルチャー
山梨県北都留郡小菅村 / 国指定重要文化財 長作観音堂(ながさくかんのんどう)
鎌倉時代に建設され、安産や養蚕祈願の信仰に支えられてきた如意輪観音を祀る観音堂。
六代孝安天皇の皇女が身重の体でこの地を通った時に、難産のため亡くなってしまった。
この皇女の霊を慰めるために、聖徳太子がこの如意輪観音を刻まれたと伝えられている。
昭和38年に解体・修理され、現在に至る。
藤原時代(894 年の遣唐使廃止以後の3世紀。摂関藤原氏を中心として国風文化の進展した時代)の住宅手法をひく仏堂建築の流れに沿うものであり、鎌倉時代に、この技法が名工により甲州にもたらされた遺構である。
大きさは小ぶりなお堂ではあるが、重々しくも繊細な造りに目を奪われる。
古代より伝わる日本建築の美学が詰まっていると言っても過言ではないだろう。
毎年5月3日には縁日が開かれ、重要文化財の厨子が御開帳される。
東京都のすぐ隣の村「小菅村」に来られた際は、是非この建造美をご覧ください。
国指定重要文化財 長作観音堂
〒409-0211 山梨県北都留郡小菅村長作429
URL : http://kosugemura.sakura.ne.jp/tourism/2010/11/post-24.php
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