甲州市塩山の美しきお寺「向嶽寺」静かな修行道場で、日本の心に触れる
甲州市は葡萄やワインは勿論、素晴らしい文化財や寺社仏閣が点在する。
本日のご紹介は、山梨県甲州市塩山「向嶽寺(こうがくじ)」
臨済宗向嶽寺派の大本山で、開山は抜隊得勝禅師、開基は守護、武田刑部大輔信成である。
抜隊禅師は英和4年(1378)に甲斐に入り、初め市内竹森の地に草庵を結んだが、康暦2年(1380)武田信成から寺地の寄進を受けて、向嶽庵と命名し創建した。
寺名は「富獄に向かう」からきている。
山門から入り美しいを緑を通ると見えてくるのが、
国指定重要文化財の中門。
室町時代に造られ、この寺でもっとも古い建造物である。
四脚門切妻造りで、門の左右に延びる築地塀(ついじべい)は山梨県県指定文化財に指定されている。
檜皮葺(ひわだぶき)の切妻。
歴史ある木造建築を見ていると、心や体が芯から安らぐ。
そして心地よい香りもまた、リラックス効果に抜群である。
この中門は通常開かれることはなく、通用門から境内に入ることができる。
赤松や杉、檜の木に囲まれた放生池(ほうじょういけ)。
本殿
甲州市の市指定文化財である。
仏殿と開山堂が一体となった建物。
江戸時代に入り度々火災に遭い、天明6年(1787)の大火で仏殿以下を焼失してしい、天明7年(1787)に再建されたものである。
仏殿の本尊は釈迦如来像。本尊より後ろが開山堂である。
惚れ惚れする建造美。
2階建てに見えるが、実は下の屋根は裳階という庇(ひさし)の一種である。
上品な火灯窓も必見である。
美しき日本の心。
忠魂碑や、阿弥陀如来も必見である。
そのほか、この向嶽寺は修行道場のため一般公開はしていないが、貴重な文化財や庭園がある。
桃山時代から江戸時代初期の作庭と推される庭園。
国宝・絹本著色達磨図。
由緒ある建造日や、日本の美しさに触れ、心が浄化される向嶽寺。
甲州市塩山に来たら、恵林寺とともに訪れていただきたい寺院である。
向嶽寺
〒404-0042 山梨県甲州市塩山上於曽2026
0553-33-2090
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