後世に伝えていくべき日本、そして山梨の国指定重要文化財「安藤家住宅」桃の節句も堪能
以前、甲州市塩山の「旧高野家住宅 甘草屋敷」のご紹介をさせていただきました。
日本、そして山梨の伝統や文化を後世に伝えていく上で、非常に重要な場所であると再認識。
今回は、南アルプス市の国指定文化の住宅をご紹介致します。
山梨県南アルプス市西南湖「国指定重要文化財 安藤家住宅」
安藤家住宅は、甲府盆地南西部、釜無川と滝沢川に挟まれた水田地帯に位置する場所にあります。
安藤家の先祖は武田氏の家臣といわれ、武田氏滅亡後は、一時徳川家に仕えたとされ、後高畑(甲府市)の地に帰農して、宝永5年(1708年)に現在の地に居を構えています。
江戸時代中期以降は西南湖村の名主を務めた旧家で、甲西地区最南端の高田新田を治めていたといわれています。
非常に貴重な「ひなまつり」の時期と重なり、江戸時代から昭和までの南アルプス市内の各家庭を彩った雛人形 200体以上が安藤家住宅に展示されていました。
日本の素晴らしい伝統、節目にきちんとこのような行事を行い、四季の移ろいを感じられることは日本人に生まれてよかったと心から思えます。
山梨独自の雛人形「横沢びな」
明治から昭和の初めにかけて、甲府市のの旧横沢町(現在の宝地区周辺)周辺の問屋や工房が手がけ、人気を博したひな人形です。
ほっこり癒される「春日雛」
小笠原流礼法による桃の節句飾り。
このような現代カルチャーも飾られている点が非常に感動します。
古き良きだけでなく、「今」も進化し伝えてていく。
この柔軟性とバランス、勉強になります。
小さい頃両親によく読んでもらった、懐かしの日本昔ばなし。
ノスタルジックな気持ちにも浸れます。
主屋から見る庭園の景色、素晴らしいですね。
心が浄化されていく感覚がわかります。
池を渡ると「屋敷神様」が祀られています。
「北蔵」と「南蔵」
昔、このお蔵に米俵が積み上げられていたそうです。
「文庫蔵」
「天然記念物 安藤家の松」
江戸前期滝沢川左岸辺りにあったものと云われる黒松です。
樹幹は直上し枝を四方にはり、天然の樹形を備え、その形は良好で樹勢は旺盛です。
こも待つには明治末期頃つけられたと云われる避雷針が取り付けられていることから、別名「避雷針の松」と呼ばれ近隣稀有の巨松です。
いかがでしたでしょうか、安藤家住宅。
南アルプス市はその名前からも、ゆったりした雰囲気の中の大自然と、素晴らしき文化財が多数ございます。
今後もおすすめスポットをどんどん紹介していきますので、是非お楽しみにしてください。
安藤家住宅
〒400-0411 山梨県南アルプス市西南湖4302
055-284-4448
URL : https://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/sisetsu/shisetsu/bunkazai-ando/
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