武田信玄の母・大井夫人の出生の地!!南アルプス市「椿城跡」
山梨をめぐる旅では必ず出てくると言っても過言ではない「武田家」。
本日は武田信玄の母である大井夫人の出生の地、南アルプス市「椿城跡」のご紹介。
畑の中にひっそりっと静かに存在する五輪塔群。
実はこの場所にこそが椿城本丸跡なのである。
椿城は平安時代末期から鎌倉時代前期の甲斐国の武将・小笠原次郎長清の孫・上野六郎盛長が、この地である南アルプス市上野に築いたもので「上野城」と言われていたが、付近に椿が多いことから「椿城」と呼ばれるようになった。
上野家は3代で途絶え、その後は養子を取った秋山家へと移る。
この五輪塔群はその秋山家の墓跡であり、代々秋山家が守る五輪等群なのである。
その後、武田十世信武の二男信明が観応年間(南北朝時代)、大井庄を領有し武田大井氏として栄えた。
その六世大井上野介信達がこの城に拠ったのである。
この信達の娘こそが、武田信虎の正室で武田信玄の生母、大井夫人なのである。
大井氏一族の墓
お花も常に生けられており、地元の方々によって大事にされていることがわかる。
本重寺
五輪塔群のすぐ近くに位置する本重寺は、大井上野介信達の法名、本習院に由来すると言われている。
風格にのある造りで、建造物としても一見の価値がある。
ここにある板本尊は南アルプス市の指定文化財であり、弘安5年(1282)に日蓮が日興に与えたものと同じ様式で、正中2年(1325年)に秋山与一光定に日興が与えたものといわれている。
実はこの椿城跡は、私の地元である南アルプス市上野に存在し父方の祖父母をはじめとした私のご先祖様が眠っておられるお墓が存在する。
お墓参りや法要の際に何度も足を運んでいる場所ではあるが、改めて伺うこと、そしてしっかりと見て回ることによって、歴史や今まで見ることのなかった場所までしっかりと見ることができて本当に良かった。
今年は武田信玄生誕500年の記念すべき年である。
武田信玄のルーツを巡る、母・大井夫人の出世の地へ。
是非足をお運びください。
椿城跡
〒400-0315 山梨県南アルプス市上野208
URL : https://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/docs/tsubakijyoato.html
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