県民の森「伊奈ヶ湖」人工湖を作り上げた人々の思いは、憩いの場所として親しまれています
山梨県には都心にはない「癒し」があることは、もはや周知の事実。
今回はそんな中でも個人的に非常におすすめの南アルプス市の癒しの空間をお伝えいたします。
山梨県南アルプス市「伊奈ヶ湖」。県民の森として親しまれています。
南アルプス市の県道108号線を上っていくとございます。
とても静かな中に位置するこの湖は、非常に静かで緑に囲まれた癒しの時間をあなたに与えてくれます。
秋の紅葉シーズンは非常に美しい色彩豊かな景色になり、湖面に映る景色もまた素晴らく県内屈指の紅葉スポットでございます。
こちらのは南伊奈ヶ湖。伊奈ヶ湖は南と北で二つあるのですが、どちらも人工湖。
南伊奈ヶ湖は昭和25年に完成した灌漑用の貯水池です。
この伊奈ヶ湖は僕の地元の地区であり、小学校の時に伊奈ヶ湖の歴史を学びました。
僕らの祖父や曽祖父含めた地元の方々が、この旧野瀬村の雨が降らない時の水不足解消に向けて、作った湖。
当時はこの伊奈ヶ湖を作るのに8年の歳月がかかり、また何人も工事の事故で亡くなられました。
その方々のおかげでこの立派な湖ができ、今日に至っています。
伊奈ヶ湖の歴史をたどると、色々な方の思いが詰まっており、込み上げてくるものがあります。
南伊奈ヶ湖には白鳥がいます。昭和41年10月に新潟県水原町から山梨県におくられてから今日まで、何羽もの白鳥がこの湖にはいました。
しかし、先日伺った時は一羽のみ。少し寂しそうです。
冬に入る少し前には、小学校の行事で「白鳥のエサ集め」が行われ近所の家を小学生が訪問し、一冬過ごせる分の白鳥の餌をみんなで協力して集め伊奈ヶ湖に渡すという行事もございました。
「生きていく」ということを身を持って学ぶ素晴らしい体験をさせていただいた
と、感謝しております。
場所はかわり、こちらは北伊奈ヶ湖。
北伊奈ヶ湖は、道沿いにはないため少しわかりずらい場所に位置しております。
道沿いではない分、車の音もなく鳥の虫と風の音だけ。
体いっぱいに自然を吸い込んで、ゆったりとした時間を過ごせます。
北伊奈ヶ湖は、明治44年12月に開設された峡西電力の第二野之瀬発電所の水源として使用されていました。
展望台もございます。
甲府盆地を一望。とても気持ちが良いです。
富士山もしっかりと見えます。
「ウッドビレッジ」
伊奈ヶ湖は現在「エコパ伊奈ヶ湖」として、学校や企業の研修から、青少年団体やご家族利用に便利な宿泊施設と研修施設、テントサイト、BBQサイトなどの南アルプスユネスコエコパークの自然豊かなフィールド、学びを深める森林科学館があります。
詳しくはこちらのHPをご覧ください。
家族でのんびり、ゆったりとした時間を満喫できます。
次回は、くるらでこの伊奈ヶ湖キャンプ特集としてお送りいたします。
是非お楽しみにしてください。
伊奈ヶ湖
〒400-0317 山梨県南アルプス市上市之瀬1760
エコパ伊奈ヶ湖 : 05-283-8700
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