富士吉田市をメインロケ地とした心揺さぶる素晴らしき日本映画「ゆれる」
本日はいつもの「くるら」と少し視点を変えて。
山梨県富士吉田市がメインのロケ地となった、私のおすすめ映画のご紹介を。
「ゆれる」
主演 : オダギリジョー / 香川照之
原案・脚本・監督 西川美和
あらすじ・・・
東京で写真家として成功している猛は、忙しくも自由気ままな生活をしている。
一方、地方に残り実家の商売を継いだ兄の稔は幼い頃から温和で誠実な人柄だが、いまだに独身で父親と2人で暮らしている。
母の一周忌で久しぶりに帰郷した猛は、稔と、ふたりの幼なじみの智恵子と3人で近くの渓谷に行った。
兄弟が幼かった頃、よく両親が連れてきてくれた場所だが猛はそのことを憶えていない。
懐かしい場所ではしゃぐ稔。稔のいない所で、猛と一緒に東京へ行くと言い出す智恵子。
だが、渓谷にかかった吊り橋から流れの激しい渓流へ、智恵子が落下してしまう。
その時そばにいたのは、稔ひとりだった。兄をかばうため稔が奔走する中、稔の裁判が始められる。
事故だったのか、事件なのか。
猛の前で、稔は次第にこれまでとは違う一面を見せるようになる。
兄は本当に自分がずっと思ってきたような人間なのだろうか。
当たり前と思い疑いもしなかった事柄の裏面が見え隠れし、裁判が進むにつれて猛の心はゆれていく。
やがて猛が選択した行為は、誰もが思いもよらないことだった───。
兄弟と呼ばれるその絆はどこまで確かで、そして脆いものなのか。
一度離れてしまったふたりは歳月を越えて再び出会えるのだろうか。
記憶はいかに人をだますものか。
人と人が繋がることには、どんな可能性があるのか。
7年後、喪失の中で猛は再び「真実」について大きくゆれることになる。
http://www.yureru.com/より引用
2006年公開の映画なので、今から15年前ですね。
時が経つ速さをしみじみ感じています。
オープニングでオダギリジョー演じる猛が、母の一周忌のために東京から山梨に行く中央高速道路のシーンから一気に物語に引き込まれます。
そしてこの車、本当に格好良い。
64年型 フォード ファルコン
こんな車が似合う男になりたいですね・・・。
富士吉田の夜道のシーン。いい画ですねぇ。
母の一周忌の時の食事での一コマ。
この親戚のおじさんの甲州弁がクスリときます。
「ダメだっちゅこと」「てーしたもんだ」
以前ご紹介した山梨県庁別館でのシーンもとても緊張感のある素晴らしいシーンです。
この映画はとにかく、オダギリジョーさんと香川照之さんのセリフを発していない時の表情や目の演技が本当にすごい。
名優たる所以でしょうか。心の機微、感情、人間の深い深いところまでの表現。
本当に素晴らしいです。
ゆったりとした音楽や映像とは、相反する物語の進行。
このアンバランスさが絶妙です。
あまり記載するとネタバレになってしまいますので、説明はこの辺で。
まだ見られてない方は、是非ご覧ください。
日本映画の繊細さを感じられるとても素晴らしい映画です。
見たことある方も多分、二度、三度見ることによって感じ方も変わってくるかもしれません。
Netflixはこちら
https://www.netflix.com/title/70064321?s=i&trkid=13747225
山梨にゆかりのある映画のご紹介も不定期で実施したいと思います。
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